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発達障害への誤解

2025年03月31日

発達障害について

発達障害という言葉をよく耳にするようになりました。しかしながら、まだ誤解されることも多いようです。発達障害について、誤解されがちな点と、実際の特徴をまとめてみました。

1. 発達障害は知的障害とは別もの

❌よくある誤解:「発達障害の人はみんな知的に遅れがある」

✅ 実際には :発達障害と知的障害は別のものです。自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)の方の中には、知的能力が高い方もたくさんいます。特定の分野ではとても優れた才能を持っている場合もあります。

2. 一人ひとり、違う個性を持っています 

❌よくある誤解:「発達障害の人は同じような行動をする」 

実際には:発達障害は「スペクトラム(連続体)」と言われるように、特性の表れ方は人それぞれです。同じASDと診断された場合でも、こだわりの強さやコミュニケーションの取り方は十人十色です。

3. 育て方が原因ではありません 

❌よくある誤解:「親の育て方が悪いから発達障害になる」 

実際には:発達障害は生まれつきの脳の特性によるもので、しつけや育て方が原因ではないことがわかっています。環境や支援によって成長の仕方は変わりますが、発達障害そのものは「しつけ」で変わるものではありません。

4. 頑張ればよくなるものではありません 

❌よくある誤解:「本人の努力が足りない」 

実際には:発達障害の特性は努力で克服するものではなく、周りの環境を調整することが大切です。適切な支援があれば、その人の強みを活かしながら生活しやすくなります。

5. 社会で活躍できる可能性がたくさんあります 

❌よくある誤解:「発達障害の人には仕事が振れない」 

実際には:適切な環境があれば、得意分野で能力を発揮できます。細かい作業が得意な方、独創的な発想力を持つ方など、発達障害の特性を強みに変えて活躍している方はたくさんいます。

6. 豊かな感情を持っています 

❌よくある誤解:「発達障害の人は冷静すぎる」 

実際には:表現の仕方が一般的に期待されるものと違うことがあるというだけです。感受性が豊かで、周りの影響を受けやすい場合もあります。

7. 適切な投薬は特性を和らげる助けになります 

❌よくある誤解:「薬を飲めば発達障害は治る」 

実際には:薬剤は注意力や衝動性のコントロールを助けますが、発達障害そのものを「治す」ものではありません。療育や環境調整と一緒に活用するのが基本です。

8. 大人になっても個性は続きます 

❌よくある誤解:「子どものうちだけで、大人になれば普通になる」 

実際には:発達障害の特性は一生続きますが、適切な療育を受けながら自分なりの対処法を身につけ、うまく適応できるようになる方も多いです。

9. 特別な才能とは限りません 

❌よくある誤解:「発達障害の人は特別な才能を持っている」 

実際には:特定の分野で優れた才能を発揮する場合もあります。それぞれの良さを見つけ、適切に伸ばすことが大切です。

正しい理解が笑顔につながります

正しく理解すれば、適切な支援ができ、その人らしい成長を応援できます。

発達障害のあるお子さんたちが「自分らしく輝く未来」へ歩めるよう、これからも理解を深め、温かい支援の輪を広げていきたいと思っています!